AutoCADのプロパティマネージャー上に自動で作成されるDefpoints画層というものがありますよね。
この画層はなんで自動的に作成されるのでしょうか?また、この画層の使用用途は何なんでしょうか?
この記事ではそういった疑問に対する答えを書いています。
Defpoints画層って何?
Defpoints画層は、AutoCADの図面上で寸法を作成するときに、自動的に作られる画層です。
この画層は寸法の定義点の情報を含んでいます。
この画層に描かれたオブジェクトは作図エリアでは表示されますが、図面をプロットするときには表示されません。
基本的には、Defpoints画層のプロットはオフになります。
定義点とは、寸法線とオブジェクトが接している参照点のことです。
参照点は、オブジェクトに寸法線を書き足すときにグリップする点のことで、上図の赤丸で囲われている部分のことを言います。
基本的にDefpoints画層は削除することはできません。削除しようとすると下図のようなエラーメッセージが表示されてしまいます。
LAYDELコマンドを使って無理やり削除することはできますが、図面上でほかのエラーが発生してしまうかもしれないので、あまりお勧めできません。
Defpoints画層にオブジェクトは書いた方がいい?
基本的な使い方としては、ビューポートや特定のジオメトリなどの印刷したくないオブジェクトをDefpoints画層上に描いていきます。Defpoints画層の印刷されないというプロパティを利用します。
しかし、これもあまりお勧めの方法とは言えません。図面に予測できないエラーが発生してしまう可能性があるためです。
例えば、画層0をフリーズすると、Defpoints画層上にあるオブジェクトはロックされてしまいます。この状態になるとそのオブジェクトを選択することもできなくなります。
Defpoints画層上のオブジェクトを印刷したい場合は、AUDITコマンドを使って新しく作成される$AUDIT-BAD-LAYERという画層上に移動させることができます。これでDefpoints画層上のオブジェクトを印刷することは可能です。
こういったテクニックはあるものの、私がおすすめする方法は、プロットプロパティがオフになっていて印刷されない画層を新しく作成し、印刷したくないオブジェクトをその画層上で書いていく方法です。
まとめ
この記事で説明したように、プロットがオフになっている新しい画層を作成し、印刷時に表示したくないビューポートや特定のオブジェクトはその画層に描いていくようにしましょう。
基本的にDefpoints画層は一切いじらないようにします。
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